人工木ラティスと樹脂ラティスの違い


Q1 : 共に材質は人工木なのに、なぜ人工木と樹脂ウッドの製品に分けてあるのでしょうか?

人工木ラティスと樹脂ラティスは、実は全く同じ素材で出来ています。

表面を研磨して、木のような風合いを出したのを「人工木」と称し、研磨せずプラスチックのような押出成形したままの状態の商品を「樹脂ラティス」と称しています。どちらも素材は人工木となります。


「人工木ラティス」は表面を荒らしており木の感触を出していますが、「樹脂ラティス」は表面がプラスチックのようにツルッとしています。

一般に人工木は表面を荒らしているものであると認識されており、プラスチックにしか見えない「樹脂ラティス」を人工木と呼称しにくいからです。 つまり誤解を避けるためで、他に理由はありません。

但し色は同じではありません。人工木ラティスはチョコレートのような色をしていますが、樹脂ラティスは黄土色に近い色です。

樹脂ラティスを人工木ラティスのように研磨すると、ベージュ色となります。

■ 人工木ラティスの優れている点、樹脂ウッドラティスの優れている点を教えてください。

素材が持つ性能は同一ですから、双方の適否は性能と言うより見た目で判断されます。

天然木のような風合いを持つ「人工木ラティス」と、プラスチックのような「樹脂ラティス」ですから、使用される場所の状況で決定されると思います。

なお、塗装をなさるのであれば、物理的とっかかりが多い「人工木ラティス」が優位ですね。




■ 耐久性抜群とありますが、経年変化も含め、屋外使用での耐用年数は何年位でしょうか?

「耐久性抜群」は、どうしても相対的な言い方になってしまいます。対する比較物は「天然木ラティス」となります。

「天然木ラティス」は通常1年を過ぎると劣化が始まり、3年もすると黒ずんでしまいます。

環境によっては朽ち果てることもありますが、反面「人工木」は多少の経年色あせはあるものの、5年を過ぎても腐ってしまうことはありません。

少なくとも7年は持つことを確認されていますが、素材自体が7年前に作られたものであり、残念ながらこれ以上のデータがありません。

一方、「樹脂ラティス」も同素材ですので同じくらい持つものと思われますが、わずか半年前に製品化された商品ですので、長期の耐候性が確認されていません。

半年間屋外テストされた商品がありますが、現時点では傷みは発生していません。ツヤについては経年変化があり、多少ツヤが引けている程度です。 以上になります。